「家庭教師を頼みたいけれど、実際いくらかかるんだろう」 「月謝は安く見えても、あとから別の費用がかかったりしない?」
家庭教師を検討し始めると、まず気になるのが料金ですよね。ところが調べてみると、「1時間あたり」で書かれているものもあれば、「月額」で書かれているものもあり、入会金や教材費の扱いもバラバラで、結局いくらかかるのか分かりにくいと感じる方は多いのではないでしょうか。
この記事では、家庭教師の料金相場を「時給」と「月謝」の両方からわかりやすく整理し、見落としがちな月謝以外の費用や、あとから後悔しないための契約前のチェックポイントまで解説します。

家庭教師の料金は「1時間あたりの指導料」が基本
家庭教師の料金は、授業1回あたりの指導料を「時給」に換算して考えるのが一般的です。毎月の月謝は、この時給に「1回の授業時間」と「月の回数」をかけたものになります。
指導料の相場は、時給換算でおおよそ1,500円〜10,000円と、かなり幅があります。大きく差が出る理由は、主に次の3つです。
- 講師のタイプ:大学生講師か、プロ講師(教員経験者・塾講師など)か
- 契約の形:家庭教師センター(派遣会社)を通すか、個人契約か
- 学年・目的:学校の補習が中心か、受験対策が必要か
一般的に、学年が低く授業の補習が中心の時期は料金が比較的安く、小学校高学年や中学3年生・高校3年生など、受験対策が必要な時期は高くなる傾向があります。
家庭教師センターと個人契約の料金相場
家庭教師を探す方法には、大きく分けて2つあります。
家庭教師センター(紹介・派遣会社)
センターと契約し、講師を紹介してもらう形です。講師が採用試験や研修を経ているため、質の安定感があり、トラブルがあったときにセンターが間に入ってくれる安心感があります。一方で、入会金や管理費などがかかることが多く、個人契約より料金は高めになりやすいです。
1時間あたりの目安は、3,000円〜8,500円ほどとされることが多く、大学生講師は3,000円前後、プロ講師は6,000円前後というケースが多く見られます。
個人契約
SNSや掲示板、知人の紹介などで講師を見つけ、直接契約する形です。仲介料がかからない(または少額)ため、時給は安く抑えやすい反面、講師の質の見極めや、日程調整・トラブル対応をすべて自分たちで行う必要があります。
1時間あたりの目安は、3,000円〜7,500円ほどで、大学生講師なら2,000円前後、プロ講師なら5,000円前後が目安です。
なお、上記はあくまで一般的な目安です。地域やサービスによって異なるため、実際の料金は必ず各サービスで確認してください。
小学生・中学生・高校生の月謝の目安
月謝に直すと、たとえば次のようになります。
| 例 | 計算 | 月謝の目安 |
|---|---|---|
| 時給3,000円・60分・週1回(月4回) | 3,000円×1時間×4回 | 12,000円 |
| 時給5,000円・60分・週1回(月4回) | 5,000円×1時間×4回 | 20,000円 |
| 時給3,000円・90分・週2回(月8回) | 3,000円×1.5時間×8回 | 36,000円 |
| 時給6,000円・60分・週2回(月8回) | 6,000円×1時間×8回 | 48,000円 |
小学生の場合、月額の目安は、家庭教師センターで20,000円〜60,000円程度、個人契約で15,000〜45,000円程度とされることが多いようです。週1回・60分から始めるなら、月1万円台〜2万円台が一つの目安になります。
また、近年増えているオンライン家庭教師であれば、月額10,000円台から始められるサービスもあります。講師の移動費がかからない分、訪問型より費用を抑えやすい傾向があります。
月謝以外にかかる費用
ここからが、この記事で一番お伝えしたい部分です。家庭教師の費用は、月謝だけでは終わらないことがあります。見落としがちな費用を、ひとつずつ見ていきましょう。
入会金・仲介料
家庭教師センターでは、入会金がかかることが多く、0円〜50,000円ほどと幅があります。20,000円前後のところが多いとされています。個人契約の場合は、仲介サービスを通すなら仲介料が必要なことがあり、0円〜30,000円ほどが目安です。
管理費・システム利用料
毎月の管理費やシステム利用料が必要なサービスもあります。月額数千円でも、1年間で見ると数万円になります。「月謝に含まれているのか」「別途かかるのか」を確認しておきましょう。
教材費
指導に使う教材の費用です。市販の問題集や、お子さんが学校で使っている教材を使う場合は、あまりかからないこともあります。一方で、サービス独自の教材を使う場合は別途費用がかかることがあります。
特に注意したいのが、教材が高額なセット販売になっているケースです。かつては家庭教師の派遣とセットで、何年分もの教材を購入する契約でトラブルになった事例も報告されています。必要な教材だけなのか、購入が必須なのかを、必ず契約前に確認しましょう。
また、指導の契約と教材の購入契約が別々になっている場合、家庭教師をやめても教材代の支払いが残ることがあります。解約したときの教材代の扱いまで確認しておくと安心です。
交通費
講師が自宅に訪問する場合、交通費を負担する契約になっていることがあります。目安は、往復で500円〜800円程度(1回の指導あたり)です。週1回なら月2,000円〜3,200円、週2回なら月4,000円〜6,400円ほどになります。オンライン家庭教師なら基本的にかかりません。
更新料・解約金
契約期間が決まっているサービスでは、更新時に更新料がかかったり、途中で解約するときに解約金が発生したりすることがあります。個人契約では基本的にこうした費用はかかりませんが、センターなどの場合は契約書をしっかり確認する必要があります。
オンラインの場合の機材・通信費
オンライン家庭教師の場合は、パソコンやタブレット、インターネット環境が必要です。サービスによっては、手元を映すための書画カメラなどのレンタル費用が、月数百円程度かかることもあります。すでに機材が自宅にあれば、基本的に追加費用は抑えられます。

1年間の総額シミュレーション
月謝だけで比べると、思っていたより差がつくことがあります。たとえば、次のようなケースを考えてみましょう。
月謝20,000円(週1回・60分程度)のセンターを1年間利用した場合
- 月謝:20,000円×12か月=240,000円
- 入会金:20,000円
- 管理費(月3,000円と仮定):3,000円×12か月=36,000円
- 合計:約296,000円
月謝だけで見ると24万円ですが、入会金や管理費を足すと、約30万円になります。反対に、入会金や管理費がなく、月謝にすべて含まれているサービスなら、月謝がやや高く見えても、総額では安くなることもあります。
そのため、家庭教師を比較するときは、月謝だけで判断せず、「1年間でいくらかかるか」を計算して比べるのがおすすめです。
費用を抑えるためのポイント
家庭教師の費用を無理なく抑えるためのポイントを、いくつかご紹介します。
目的を絞って、必要な科目だけにする 全科目をお願いするより、苦手な科目や受験に必要な科目に絞ったほうが、月謝は抑えられます。
授業の頻度や時間を見直す 週2回が必要か、週1回で足りるのか、お子さんの集中力に合わせて60分と90分のどちらが良いのかなど、最初から多く設定せず、様子を見ながら調整する方法もあります。
オンライン家庭教師も検討する 交通費がかからず、全国から講師を選べるため、費用を抑えやすい選択肢です。
入会金や管理費の有無で比べる 同じ月謝でも、入会金や管理費がかからないサービスなら、トータルの負担が小さくなります。
無料体験を活用する 費用だけでなく、お子さんとの相性を見るためにも、無料体験授業を実施しているサービスから試すのがおすすめです。


契約前に確認しておきたいチェックリスト
あとから「聞いていなかった」とならないよう、契約前に次の点を確認しておきましょう。
- 月謝に含まれている内容は何か(授業料のみ?管理費込み?)
- 入会金・管理費・更新料はかかるか
- 教材費は必要か、購入は必須か
- 交通費や機材レンタル費などの実費はかかるか
- 契約期間と、途中解約のルール・解約金の有無
- 講師の交代は可能か、費用はかかるか
- 無料体験授業や返金保証があるか
契約内容は、口頭だけでなく、必ず書面で確認することが大切です。
知っておきたい「クーリング・オフ」と中途解約
万が一、契約したあとに「やっぱり不安」と感じた場合に備えて、消費者を守る制度も知っておきましょう。
家庭教師の契約のうち、契約期間が2か月を超え、契約金額が総額5万円を超えるものは、「特定商取引法」の「特定継続的役務提供」にあたります。この場合、法律に定められた契約書面を受け取ってから8日以内であれば、クーリング・オフ(無条件の解約)ができます。指導に必要だと言われて購入した教材も、クーリング・オフの対象になります。
また、クーリング・オフの期間が過ぎたあとでも、契約期間内であれば、理由を問わず中途解約ができます。ただし、その場合は、これまで受けた指導分の代金や、法律で定められた範囲の解約費用を支払う必要があります。
もし契約内容に不安を感じたら、一人で悩まず、お住まいの地域の消費生活センター(局番なしの188番)に相談してみてください。
まとめ
家庭教師の料金は、時給換算で1,500円〜10,000円ほどと幅広く、講師のタイプ(大学生・プロ)や契約の形(センター・個人契約)、学年や目的によって大きく変わります。
そして、月謝以外にも、入会金、管理費、教材費、交通費、更新料・解約金など、さまざまな費用がかかる場合があります。月謝だけで判断せず、「1年間の総額」で比べることが、後悔しない家庭教師選びのコツです。
料金体系はサービスによって異なり、キャンペーンなどで変わることもあります。気になるサービスが見つかったら、まずは無料体験や資料請求で、料金の内訳や契約内容を詳しく確認してみてくださいね。お子さんと家庭にとって無理なく続けられる形が見つかることを願っています。





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