「計算力をつけたいけど、くもんとそろばん、どっちがいいの?」「両方やらせるのは無理だから、一つに絞りたい」。子どもの習い事選びで、多くの保護者が悩むこの問題。
私自身、幼少期にくもんもそろばんも両方経験しました。そろばんでは2級まで取得し、関西大会で2位になった経験もあります。そして現在、京都大学を卒業し、母親として子育てをする中で、改めて両者の価値を実感しています。
この記事では、実際に両方を経験した立場から、くもんとそろばんを徹底比較します。料金、効果、メリット・デメリット、向いている子のタイプまで、すべて包み隠さずお伝えします。
結論を先に言うと、子どもが楽しめる方を選ぶのが一番。ただし、どちらも合うなら、私は断然そろばんをおすすめします。その理由を、これから詳しく解説していきます。
くもんとそろばんの基本情報
まずは、それぞれの習い事の基本情報を整理しましょう。
くもん(公文式)とは
くもんは、日本発祥の学習塾で、世界50以上の国と地域に展開しています。「自学自習」を理念に、一人ひとりのペースで学習を進めます。
学習科目
- 算数・数学
- 国語
- 英語
学習方式
- プリント学習
- 自分のレベルに合った教材からスタート
- 毎日の宿題あり
- 週2回教室に通う
対象年齢
- 0歳から(教室により異なる)
- 小学生が最も多い

そろばんとは
そろばんは、日本の伝統的な計算道具を使った習い事です。珠を弾いて計算する技術を学びます。
学習内容
- そろばんの使い方
- 見取り算(足し算・引き算)
- かけ算
- わり算
- 暗算
学習方式
- そろばんを使った実践練習
- 検定試験で級・段を取得
- フラッシュ暗算などのトレーニング
- 週2〜3回教室に通う
対象年齢
- 年長〜小学生が中心
- 数の概念が理解できる年齢から

料金比較:コスパはどっちがいい?
習い事を選ぶ上で、料金は重要な要素です。それぞれの費用を比較してみましょう。
くもんの料金
月謝
- 幼児・小学生:7,150円/1教科
- 中学生:8,250円/1教科
- 高校生以上:9,350円/1教科
入会金
- なし(教室により異なる場合あり)
その他の費用
- 教材費:月謝に含まれる
- テスト費用:なし
特徴
- 1教科ごとの料金設定
- 算数・国語・英語を全部やると月21,450円
そろばんの料金
月謝
- 4,000円〜6,000円程度(教室により異なる)
入会金
- 3,000円〜5,000円程度
その他の費用
- そろばん購入費:3,000円〜10,000円(初回のみ)
- 検定受験料:800円〜2,000円(級により異なる)
- テキスト代:500円〜1,000円程度
特徴
- くもんより月謝が安い
- 検定受験料が別途かかる
コスパで選ぶなら?
月額費用の比較
くもん(1教科):7,150円 そろばん:4,000円〜6,000円
年間費用の比較
くもん(1教科):約85,800円 そろばん:約48,000円〜72,000円+検定料等
コスパの結論
純粋な月謝だけで見れば、そろばんの方が安いです。ただし、くもんは自宅での宿題プリントも含まれるため、学習量で考えるとコスパは悪くありません。
一方、そろばんは検定受験料や教材費が別途かかりますが、それを含めてもくもんより安い傾向にあります。

身につく力の違い
くもんとそろばんでは、身につく力が異なります。それぞれの効果を見ていきましょう。
くもんで身につく力
1. 計算の正確性と速さ
くもんの最大の効果は、計算が速く正確になることです。毎日大量のプリントをこなすことで、反射的に計算できるようになります。
2. 自学自習の習慣
毎日宿題に取り組むことで、自分で学習する習慣が身につきます。親が「勉強しなさい」と言わなくても、自分から机に向かう力が育ちます。
3. 学年を超えた先取り学習
くもんは個人のペースで進むため、能力があれば学年を大きく超えて学習できます。小学生で中学数学、中学生で高校数学を学ぶことも可能です。
4. 基礎学力の徹底
繰り返し学習により、基礎計算が完全に定着します。後の応用問題を解く土台になります。
そろばんで身につく力
1. 驚異的な暗算力
そろばんの最大の効果は、頭の中でそろばんの珠をイメージして計算する「珠算式暗算」が身につくことです。3桁の足し算や掛け算を暗算でこなせるようになります。
2. 集中力
そろばんは、一瞬の気の緩みで珠をはじき間違えます。正確に計算するために、高い集中力が必要です。この集中力は、他の学習場面でも大いに役立ちます。
3. 右脳の活性化
珠をイメージする作業は、右脳を使います。右脳が活性化されることで、記憶力やイメージ力が向上すると言われています。
4. 競争心と達成感
検定試験や競技会があるため、明確な目標を持って努力できます。級や段が上がる達成感は、大きな自信につながります。
5. 処理速度の向上
フラッシュ暗算などのトレーニングで、瞬時に情報を処理する能力が鍛えられます。この処理速度の速さは、あらゆる学習で有利に働きます。
私の実体験:両方やってみた感想
ここからは、私自身の経験をお話しします。両方を実際にやった者として、リアルな感想をお伝えします。
くもんの思い出
私がくもんを始めたのは、5歳の時でした。算数と国語の2教科を習っていました。
毎日宿題があったため、学習習慣が身につきました。学校から帰ったら、まずくもんの宿題をする。これが当たり前になっていました。
また、計算が速くなりました。学校の算数のテストは、いつも誰よりも早く終わっていました。この「できる」という自信は、大きかったと思います。
正直に言うと、くもんのプリントは面白くありませんでした。同じような計算問題が延々と続く。単調で、「作業」という感じでした。
特に、宿題の量が多い時は、「早く終わらせたい」という気持ちだけで、機械的にこなしていました。楽しいから勉強するのではなく、義務だからやる。それがくもんでした。
そろばんの思い出
そろばんを始めたのは、小学2年生の時です。くもんと並行して習っていました。
そろばんは、くもんと違って楽しかったです。珠を弾く音、リズム感、そして級が上がっていく達成感。すべてが刺激的でした。
特に、暗算ができるようになった時の驚きは忘れられません。「頭の中にそろばんが見える」という不思議な感覚。これは、くもんでは味わえない体験でした。
また、競技会に出場できたことも、大きな思い出です。関西大会で2位になった時の喜びは、今でも鮮明に覚えています。あの達成感が、「努力すれば結果が出る」という自信につながりました。
そろばんも、もちろん楽な習い事ではありませんでした。検定試験前は毎日練習が必要でしたし、上の級になるほど難しくなりました。
でも、辛いというより「挑戦」という感覚でした。「次は1級を取りたい」「もっと速く計算したい」という目標があったからです。
なぜそろばんは2級で辞めたのか
そろばんを2級で辞めた理由は、中学受験の準備のためでした。当時は「もったいない」と思いましたが、今振り返れば、そろばんで得た力は決して失われていません。
暗算力、集中力、処理速度。これらは一生のスキルとして残っています。京大受験の時も、この力が大いに役立ちました。

メリット・デメリット徹底比較
ここで、くもんとそろばんのメリット・デメリットをまとめます。
くもんのメリット
- 自学自習の習慣が身につく
- 学年を超えた先取り学習ができる
- 算数以外に国語・英語も学べる
- 全国どこにでも教室がある
- 個人のペースで進められる
- 基礎計算が完璧になる
くもんのデメリット
- 単調で面白みに欠ける
- 宿題の量が多く、負担に感じることも
- 月謝が高い(複数教科だと特に)
- 応用力は別途必要
- 考える力より、反復力重視
- 子どもによっては飽きやすい
そろばんのメリット
- 暗算力が驚異的につく
- 集中力が大幅に向上
- 右脳が活性化される
- 検定試験で明確な目標ができる
- 競技会で競争心が育つ
- 処理速度が速くなる
- 達成感を味わいやすい
- 楽しみながら続けられる
- 月謝がくもんより安い
- 一生使えるスキルが身につく
そろばんのデメリット
- そろばん以外の教科は学べない
- 初期投資(そろばん購入)が必要
- 検定受験料が別途かかる
- 上達に個人差がある
- 珠をイメージできない子には難しい
- 教室によって指導の質にばらつきがある

向いている子・向いていない子
どちらの習い事も素晴らしいですが、子どもの性格や目的によって、向き不向きがあります。
くもんが向いている子
- コツコツ真面目に取り組める子
- 毎日の宿題を苦にしない子
- 先取り学習で自信をつけたい子
- 国語や英語も一緒に学びたい子
- 競争よりマイペースが好きな子
- 基礎学力を徹底的に固めたい子
くもんが向いていない子
- 単調な繰り返しが苦手な子
- 宿題が負担に感じる子
- 楽しさや刺激を求める子
- すでに計算が得意で、物足りない子
そろばんが向いている子
- 手を動かすのが好きな子
- リズム感がある子
- 競争や目標達成が好きな子
- 集中力を高めたい子
- 暗算力をつけたい子
- 楽しく学びたい子
- 達成感を味わいたい子
そろばんが向いていない子
- じっとしているのが苦手な子
- 数字に全く興味がない子
- イメージ力が弱い子(ただし、訓練で伸びる)
- 長期的に続けることが難しい子
京大卒ママが断然そろばんをおすすめする理由
ここまで客観的に比較してきましたが、ここからは私の本音をお話しします。もし我が子に一つだけ選ぶなら、私は断然そろばんをおすすめします。その理由を説明します。
理由1:暗算力は一生の武器になる
そろばんで身につく暗算力は、本当に一生使えます。私は今でも、買い物の計算やちょっとした暗算を、頭の中のそろばんでしています。
京大入試でも、数学の計算問題を暗算で処理できたことで、時間を大幅に節約できました。電卓を使わなくても、複雑な計算ができる。これは、大きなアドバンテージです。
くもんの計算力も確かに役立ちますが、そろばんの暗算力には及びません。3桁×2桁の掛け算を暗算でできる人は、そう多くありません。
理由2:右脳の活性化が総合的な学力を支える
そろばんは、珠をイメージすることで右脳を使います。この右脳の活性化が、実は数学以外の教科にも良い影響を与えます。
記憶力、イメージ力、空間認識能力。これらはすべて右脳と関係しています。私が京大の理系学部で学んだ際、図形問題や物理の問題で、イメージ力が大いに役立ちました。これは、そろばんで鍛えられた力だと確信しています。
くもんは左脳的な学習です。反復と記憶。それも大切ですが、右脳と左脳のバランスが取れた学習の方が、長期的には有利です。
理由3:楽しさが継続につながる
習い事で最も重要なのは、継続することです。どんなに良い習い事でも、すぐに辞めてしまっては意味がありません。
そろばんは、くもんより楽しいです。級が上がる喜び、競技会の緊張感と達成感、仲間と一緒に頑張る連帯感。これらが、子どもを飽きさせません。
私自身、くもんは「義務」でしたが、そろばんは「挑戦」でした。この違いは大きいです。楽しいから続けられる。続けるから力がつく。そろばんには、この好循環があります。
理由4:集中力が他のすべての学習の土台になる
そろばんで鍛えられる集中力は、半端ではありません。検定試験では、10分間、一切の気を緩めることなく計算し続けます。
この集中力が、他の勉強にも活きます。京大受験の時、長時間の勉強でも集中力を保てたのは、そろばんのおかげだと思っています。
くもんでも集中力は必要ですが、そろばんほどの高い集中力は求められません。一瞬のミスが命取りになるそろばんの緊張感が、真の集中力を育てます。
理由5:達成感が自己肯定感を高める
そろばんには、明確な級や段があります。検定試験に合格すると、賞状がもらえます。この達成感は、子どもの自己肯定感を大きく高めます。
私が関西大会で2位になった時、家族が心から喜んでくれました。その経験が、「私は頑張れば結果を出せる」という自信につながりました。
くもんにも進度表や表彰制度はありますが、そろばんの検定試験ほどのインパクトはありません。合格・不合格がはっきりしているからこそ、達成感も大きいのです。
理由6:コスパが良い
先述の通り、そろばんはくもんより月謝が安いです。にもかかわらず、得られる効果は劣りません。むしろ、総合的に見れば上回ると私は考えています。
習い事は長期的な投資です。費用対効果を考えると、そろばんは非常に優れた選択肢です。

併用は可能?おすすめの組み合わせ
「両方やらせたい」という保護者の方もいるでしょう。実際、私もそうでした。併用は可能ですが、注意点があります。
併用のメリット
- くもんで基礎学力、そろばんで暗算力と集中力を同時に育てられる
- 国語や英語も学べる(くもん)
- 相乗効果で計算力が飛躍的に向上
併用のデメリット
- 費用がかさむ(月額約1.2万円〜1.5万円)
- 子どもの負担が大きい
- 他の習い事や遊びの時間が減る
併用する場合のポイント
もし併用するなら、以下のポイントを押さえましょう。
- 子どもの意思を尊重する:嫌がっているのに無理強いしない
- どちらかをメインにする:両方を100%頑張るのは難しい
- 様子を見て調整する:負担が大きすぎたら、一つに絞る勇気も必要
- 宿題の量を調整する:くもんの先生に相談して、宿題を減らしてもらう
私の場合
私は小学2年生から5年生まで、両方を並行して習っていました。その他にピアノ、書道、英会話など習っていたので正直、負担は大きかったです。でも、両方から得たものは計り知れません。
ただし、今自分の子どもに同じことをさせるかと言われれば、悩みます。時代も変わり、子どもたちの忙しさも増しています。無理はさせたくありません。
私の結論:まずは片方から始めて、様子を見て併用を検討するのが現実的だと思います。
よくある質問(FAQ)
Q1. 何歳から始めるのがベスト?
くもん:3歳〜6歳から始める子が多いです。早ければ早いほど良いというわけではなく、本人がプリントに取り組める集中力があれば始めどきです。
そろばん:年長〜小学1年生が最適です。数の概念が理解できていることが前提です。早すぎると、そろばんの意味が理解できず、挫折する可能性があります。
Q2. どちらが受験に有利?
中学受験においては、どちらも直接的には有利になりません。受験で必要なのは、計算力だけでなく、文章題を読み解く力、図形問題を解く力、論理的思考力です。
ただし、基礎計算が速く正確であることは、受験勉強を効率化します。計算ミスが少なければ、見直しの時間も減ります。
その意味では、どちらも間接的に受験に貢献します。ただ、そろばんの方が、右脳を使う訓練になるため、図形問題などで有利になる可能性があります。
Q3. 大人になってからでも効果はある?
くもん:大人向けの「脳の健康教室」などもあり、認知症予防などに活用されています。
そろばん:大人から始めても、暗算力や集中力の向上は期待できます。ただし、子どもの頃から始めた人ほどの高いレベルには到達しにくいです。
Q4. オンラインでも学べる?
くもん:公文式には公式のオンライン学習はありませんが、教室によってはZoom等を使った指導をしているところもあります。
そろばん:オンラインそろばん教室が増えています。「佳日そろばん教室」「ネットdeそろばん」などがあります。対面ほどではありませんが、十分効果はあります。


Q5. 辞め時はいつ?
くもん:小学校高学年になり、塾に通い始めるタイミングで辞める子が多いです。または、先取り学習がある程度進んだ時点で卒業する場合もあります。
そろばん:1級や段を取得したタイミング、または中学受験準備のために辞める子が多いです。私のように2級で辞めるのは、やや早めですが、十分な効果は得られています。
まとめ:結局どっちを選ぶべき?
長い記事になりましたが、最後にまとめます。
選択のフローチャート
ステップ1:子どもの意思を確認する
まず、子ども自身がどちらに興味を持っているかを確認しましょう。体験教室に連れて行き、実際に体験させてみるのが一番です。
子どもが「楽しい!」と感じた方を選ぶ。これが最も重要です。
ステップ2:目的を明確にする
- 基礎学力を徹底的に固めたい→くもん
- 暗算力と集中力を鍛えたい→そろばん
- 国語や英語も学びたい→くもん
- 楽しく続けられることを重視→そろばん
ステップ3:子どもの性格を考慮する
- コツコツ真面目タイプ→くもん
- 競争心が強い、目標達成が好き→そろばん
- マイペース→くもん
- 手を動かすのが好き→そろばん
京大卒ママの最終結論
子どもが楽しめる方を選ぶのが大前提。その上で、どちらも合うようなら、私は断然そろばんをおすすめします。
理由は、ここまで述べてきた通りです。
- 暗算力は一生の武器
- 右脳活性化が総合的な学力を支える
- 楽しいから続けられる
- 集中力が飛躍的に向上
- 達成感が自己肯定感を育む
- コスパが良い
私自身、両方を経験した今だからこそ言えます。そろばんで得た力は、京大合格の土台になりました。暗算力、集中力、処理速度、右脳の活性化。これらすべてが、難関大学受験で活きたのです。
もちろん、くもんも素晴らしい習い事です。自学自習の習慣、基礎学力の徹底、先取り学習。これらも非常に価値があります。
でも、もし一つだけ選ぶなら。我が子に一つだけ勧めるなら。私は迷わずそろばんを選びます。
最後に:どちらを選んでも、継続が鍵
くもんでも、そろばんでも、最も大切なのは継続することです。
3ヶ月や半年で辞めてしまっては、どちらも効果は限定的です。少なくとも2〜3年、できれば小学校卒業まで続けることで、確実な力が身につきます。そして、継続するためには、子どもが楽しめることが何より重要です。だからこそ、最初の一歩は、必ず体験教室に行ってください。子どもの目が輝いているか。笑顔で取り組んでいるか。それを見て決めてください。
親が良いと思っても、子どもが嫌がっていては意味がありません。逆に、親は別の習い事を考えていても、子どもが「これがやりたい!」と言うなら、その意思を尊重してあげてください。習い事は、子どもの人生を豊かにするためのもの。苦痛であってはいけません。楽しみながら、自然と力がつく。それが理想です。くもんか、そろばんか。あなたのお子さんにとって、最高の選択ができることを心から願っています。
そして、もしそろばんを選んだなら。お子さんが、私のように「暗算が楽しい」「級が上がるのが嬉しい」と感じられることを。関西大会で2位になった時の、あの達成感を味わえることを。願ってやみません。今すぐお近くの教室に体験予約をしましょう♪





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